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“国防幼稚園”化の韓国軍 徴兵制度を疑問視する声も多い

徴兵検査を受ける韓国の若者 Yonhap/AFLO

 対北朝鮮で世界が緊迫する一方、韓国の国防がおかしなことになっている。韓国軍では、軍人による買春、集団リンチ、2日間でチョコパイ180個を食べさせる「食拷問」や水2リットルを一気飲みさせられるなどのイジメが横行し、風紀の乱れが尋常ではないという。在日韓国人ジャーナリストのコナー・カン氏が、いまも続く徴兵制と韓国軍の現実について報告する。

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 イジメが横行するような環境で、若い兵士の士気が上がるなど望むべくもない。相次いで発覚した不祥事で、国民の軍への信頼は地に堕ちている。

 息子を送り出す家族、特に母親は兵役中の我が子のことに気が気でなく、軍も対処を迫られているようだ。現在、韓国の各部隊では所属する兵士の家族が部隊関係者といつでも電話で話すことができるという。軍内部と、軍人の家族が自由にコミュニケーションできる環境ができているのだ。そのせいで、家族からは「息子の写真を送ってほしい」「部隊での役割を変えてほしい」などの“請願”がひっきりなしだという。

 韓国国内では、過保護な親とそれに対処せざるを得ない軍を「国防幼稚園になった」と揶揄する声もある。兵役前に有力者に金銭を渡し、“安全な部隊”への配属のために口利きを依頼する親も少なくない。かつては「男には軍隊経験が必要だ」とする風潮があったが、今や、徴兵制度そのものの必要性を疑問視する声も多い。同様に、職業軍人の質も低下しているとの指摘も。40代の元将校が語る。

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