地元の役所や前出のがん相談支援センターなどに相談すれば、居住地域にどんな患者会があるか教えてもらえる。そして、昨今ネットには健康情報が多数存在するが、SOにおいて、ネット情報は役に立つのか? というのも昨今の重要テーマだが、ネットの世界は玉石混淆だけに信頼できるサイトを利用したい。
医療ジャーナリストの油井香代子氏が勧めるのは、「Minds医療情報サービス」と「『統合医療』情報発信サイト」。がんの場合、種別ごとに症状や治療法を検索することができる。病院のホームページを閲覧する場合は、更新状況もこまめにチェックしたい。
「ホームページの更新が頻繁でない病院は、人手や予算が足りていない、熱意を持って診療が行なわれていない可能性もあります」(油井氏)
主治医にセカンド医師の紹介を受ける際、気をつけたいのは、新たな治療法を検討したい場合だ。主治医に医師を紹介してもらうのがSOの王道である。この時、SOの医師をチェックするバロメーターになるのが出身大学だ。医療の世界は出身大学で診断や治療が似通うことが多い。
「特に外科は出身大学の上下関係がはっきりしていて、同じ学閥の医師を紹介するケースが多く、診断も似たり寄ったり。SOは客観的な第三者の意見が重要だが、同じ大学の医師だと適切な情報が得られないことが多い」(開業医の北野國空氏)
胃がん患者の60代男性は大学病院の主治医に「胃を3分の2切除した方が良い」と手術を勧められた。SOを求めたが、「セカンド医師」に主治医と同じ診断を下されて切除手術を受けたという。