その証拠に、2012年に勝訴してからも処遇は一向に改善されず、子会社への転籍や出向を打診されるばかりでした。
結局、私は再度、会社を訴え、2016年にようやく、会社が解決金1100万円を支払い、私の名誉回復のために和解調書を公開するといった内容で、和解が成立しました。
オリンパスでは、2011年に巨額の損失隠しも発覚しましたが、やはり組織としての体質に問題があったのだと思います。今はコンプライアンス意識や組織の風通しもよくなったと感じていますが、自分としては長い時間がかかったなという思いがあるのも事実です。
※週刊ポスト2017年8月4日号