〈自転車で近くのスーパーまで買い物に行く際にしよう。自転車に安全に乗ることができ、さらに商品を選ぶ際に値札の小さな文字を無理なく見たい。〉
「買い物やお子さまのお迎えなど、外出が多い人には『遠近両用』が適しています。目線を少し下に傾ければ、値札の数字もはっきりと見えます。遠近は基本的に遠くを見るためのもので、広い視界を保てる一方、瞬時に手元の細かい部分も確認することが可能なので、車の運転をするかたにも推奨します」(我妻氏)
〈昼間は掃除や洗濯、夕方は夕飯の準備など家事が忙しいが、家事の合間にテレビも観たい。〉
室内で手元がよく見えて、少し離れたテレビも楽しみたいのであれば『中近両用メガネ』がおすすめだ。
「『中近両用メガネ』はメガネをかけたまま室内で生活するのに適し、室内全体を見渡すことができます」(我妻氏)
〈ママ友とのつきあいが多く、頻繁にファミレスを利用する。〉
メニューの文字がはっきり見えて、ドリンクバーやサラダバーに行くときにも困らないメガネがほしい。
「これも室内全体と手元の両方をよく見たいということなので、『中近両用メガネ』を選択するといいでしょう。ママ友の前だからおしゃれなままでいたいという人には、メニューを見るときだけリーディンググラスという手もあります」(鈴木さん)
〈好きな韓流スターのライブに行って、ステージの様子を堪能しながら、隣のファン仲間との会話も楽しみたいし、手元のパンフも見たい。〉
「ライブは室内で行うことが多いですが『中近』だと心許ない。ライブはどんなに良い席でもステージはかなり遠い位置にあることが多いので『遠近両用』を推奨します。もし急に近くに視線を移しても、遠近であれば問題ありません」(鈴木さん)
〈パソコンでネットショッピング、スマホでネットサーフィンから漫画を読むなど、室内で趣味を楽しみたい。〉
手元を見るだけなら、リーディンググラスだけで事足りると考えられがちだが、リーディンググラスは40cm程度の距離しかピントが合わない。
スマホを見る際、手元からの距離がより短い20cm~30cmとなるため視界が悪くなるのである。
「2つの近い距離に合わせた『近近両用メガネ』が良いでしょう。2つの距離に合わせた単焦点のメガネをそれぞれ作るという選択肢もありますが、経済的な負担も大きいので『近近』がよいでしょう」(我妻氏)
※女性セブン2017年11月2日号