一方、血圧サージでは、脳の穿通枝など非常に細い血管に圧力が一気にかかり脳血管疾患につながる。高血圧患者のように降圧剤を飲んだり、生活習慣改善をしたりという対策を講じていないため、予期せぬタイミングで脳卒中という最悪の事態が起こる可能性もあります」
高血圧は知らないうちに健康を蝕み、時に患者の命を奪うことから「サイレントキラー」(静かな殺し屋)と呼ばれる。血圧サージが忍び寄る“足音”はそれよりもさらに静かで、突発的だ。だからこそ危ないといえよう。
血圧サージについては「NHKスペシャル」などの情報番組でも大特集が組まれるなど、高血圧リスク対策の新たなテーマとなりつつある。
※週刊ポスト2017年11月10日号