アイドルという職業を長く続けるのは至難の業。女優や歌手に転身する人もいれば、引退して一般人になってしまう人も少なくない。そうした中で、職業「モテクリエイター」に転身して、若い女性たちの注目を集めているのが、元HKT48のメンバーである“ゆうこす”こと、菅本裕子(23)だ。彼女は“モテる”メイクやファッション情報をSNSで発信し、若い女性を中心にファン層を広げているという。女子向けのネットメディアで働くAさん(27歳)はこう語る。
「今年の流行語に『インスタ映え』が選ばれたように、今の時代は女の子一人ひとりが『メディア』となって自分の魅力を発信できる時代になったと思います。当たり前の日常でも、ちょっとした画像の加工テクニックや、”魅せ方”を習得することで、スターになれる。等身大のヘアメイクやライフスタイルをどんな切り口で発信するかが重要なのです。ゆうこすは、セルフプロデュースが上手く、ネット世代の女子の心をうまく捉えています」
彼女は著書『SNSで夢を叶える』で、「モテクリエイター」とは、「モテをクリエイトする、女の子のモテたいという気持ちを誰よりも肯定して、応援して、背中を押してあげる仕事」だと説明している。そして、「モテる」とは、「男の人を落とすということではなくて、男性からも女性からもかわいいね、いい子だねと言われて、みんなに愛される女性になること」だという。こうした考え方が若い女性たちの、心の奥に潜む願望や、切なさを捉えているようだ。
「今の時代、異性ウケだけを狙うのは『媚び』だと嫌われる。大事なのは、同性ウケですよね。韓国アイドルが『ガールクラッシュ』(※同性の女子を一目惚れさせる魅力)というイメージ戦略で話題を呼んでいるように、同性ウケが重要で、彼女はその部分で注目を集めているんだと思います」(Aさん)