同学年で、デビューもわずか1年違い。でも3人には、新御三家という言葉ではくくれない豊かな個性があった。
「かわいらしいひろみ、セクシーな秀樹、品のよさが魅力の五郎。三者三様の魅力は今でいう『キャラ被り』をしていなかった。一方で、レコード大賞などの賞レースでは誰かが受賞すればあとの2人は受賞できず、ランキング形式の歌番組で誰かが1位なら他は2位以下。無意識に強烈なライバル意識を持ってしまうのもしょうがなかったのかもしれません」(前出・芸能関係者)
「よき仲間」という周囲の印象の一方で、当の本人たちは複雑な思いも抱えていた。
「秀樹と五郎は、2002年にそれぞれの第1子がわずか2日違いで生まれたこともあって、家族ぐるみのつきあいをしていました。それに対してひろみはストイックにわが道を行くタイプで、秀樹が“あまり周りと打ち解けない”とひろみのことを言っているのを聞いたこともあります。1980年代後半にひろみがニューヨークに拠点を移したこともあって、3人が常に等距離にあったというわけでもありません。それでも、アイドルという年齢を過ぎても顔を合わせれば通じる部分がある。深いところでつながった“戦友”のような関係でした」(別の芸能関係者)
3人だけが知る、3人だけの強い絆。秀樹を送った2人の姿と言葉には、それが滲み出ていた。
※女性セブン2018年6月14日号