次はファミマです。大きな改良ポイントはつゆの「香り」です。地味に聞こえるかもしれませんが、食欲をそそる香りはおでんの風味を左右する大きなポイント。ここを変えるのは、勇気がいったと思います。
「焼津産のカツオと北海道真昆布を使用し、香り高い黄金つゆになっています」(ファミマ広報)
確かに、だしの香りが以前とは違います。だからでしょう、「だし巻玉子」や「餅入り巾着」などによくしみます。その証拠に、
「今のところ、売り上げは前年比1割増しで伸長しており、つゆをたっぷり含んだだし巻玉子や、今年新しく定番商品に加わったロールキャベツが好調です」(同)
ファミマのおでん購入者は、男:女=4:6と、女性の比率が高まっているので、やさしい味のおでんダネに人気が集まっているのかもしれません。その他、ユニークな改良では、「白滝」の麺を細くして本数を増量したのだとか。ここまでマニアックにするのも、やはり今年の「つゆ」に自信があるからなんでしょう。