医者がのまない処方薬一覧

「『PL配合顆粒』に代表される“非ピリン系”と呼ばれている総合感冒薬はのみ方が難しい。アレルギー反応などの副作用が強く、稀ですが視力低下など、重篤な症状を引き起こすことがあるからです。鼻水などの症状を抑える成分である『抗ヒスタミン』を前立腺肥大症を有する患者が服用したことで、尿が出なくなってしまったケースもありました」

 風邪で発熱した際、薬と併用されることの多い「冷却ジェルシート」や「ポビドンヨードが配合されたうがい薬」は使わないと言うのは、東邦大学医療センター大橋病院・婦人科の高橋怜奈医師だ。

「メントールやハッカ油が配合されているため『冷却ジェルシート』をはれば清涼感があって気持ちがいいものの、解熱効果のある成分は入っていません。そのうえ、おでこには細い毛細血管しか通っていないため、そこにはっても医学的な解熱効果は期待できない。冷却効果に関しては、首の太い血管に氷や保冷剤を当てる方が有効でしょう」

「ポビドンヨードが配合されたうがい薬」は殺菌作用が強い。ゆえに、状況によって症状を悪化させる可能性もある。

「予防のために使うことは有効なのですが、特に風邪でのどが痛くなってから使うと、ポビドンヨードが炎症したのどの細胞を傷めてさらに悪化することも。周りの医師たちもまず使っていません」(高橋さん)

※女性セブン2019年3月21日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

なかやまきんに君が参加した“謎の妖怪セミナー”とは…
なかやまきんに君が通う“謎の妖怪セミナー”の仰天内容〈悪いことは妖怪のせい〉〈サントリー製品はすべて妖怪〉出演したサントリーのウェブCMは大丈夫か
週刊ポスト
阿部詩は過度に着飾らず、“自分らしさ”を表現する服装が上手との見方も(本人のインスタグラムより)
柔道・阿部詩、メディア露出が増えてファッションへの意識が変化 インスタのフォロワー30万人超えで「モデルでも金」に期待
週刊ポスト
エンゼルス時代、チームメートとのコミュニケーションのためポーカーに参加していたことも(写真/AFP=時事)
《水原一平容疑者「違法賭博の入り口」だったのか》大谷翔平も参加していたエンゼルス“ベンチ裏ポーカー”の実態 「大谷はビギナーズラックで勝っていた」
週刊ポスト
中条きよし氏、トラブルの真相は?(時事通信フォト)
【スクープ全文公開】中条きよし参院議員が“闇金顔負け”の年利60%の高利貸し、出資法違反の重大疑惑 直撃には「貸しましたよ。もちろん」
週刊ポスト
昨秋からはオーストラリアを拠点に練習を重ねてきた池江璃花子(時事通信フォト)
【パリ五輪でのメダル獲得に向けて】池江璃花子、オーストラリア生活を支える相方は元“長友佑都の専属シェフ”
週刊ポスト
店を出て並んで歩く小林(右)と小梅
【支払いは割り勘】小林薫、22才年下妻との仲良しディナー姿 「多く払った方が、家事休みね~」家事と育児は分担
女性セブン
大の里
新三役・大の里を待つ試練 元・嘉風の中村親方独立で懸念される「監視の目がなくなる問題」
NEWSポストセブン
外交ジャーナリスト・手嶋龍一氏(左)と元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏が対談
【手嶋龍一氏×佐藤優氏対談】第2フェーズに突入した中東情勢の緊迫 イランの核施設の防空網を叩く「能力」と「意志」を匂わせたイスラエル
週刊ポスト
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員。2020年1月(時事通信フォト)
《山口組新報にみる最新ヤクザ事情》「川柳」にみる取り締まり強化への嘆き 政治をネタに「政治家の 使用者責任 何処へと」
NEWSポストセブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン