さらに合成界面活性剤よりも危険性が指摘されているのが、衣類を真っ白に見せる成分「蛍光増白剤」だ。最近では、「蛍光増白剤フリー」をうたった商品も増えている。

「紫外線を吸収して青白い光に変える染料で、ブラックライトを当てると青く光ります。以前、蛍光増白剤で洗った布を使っていた豆腐店の豆腐が、青く光ったということがありました。界面活性剤と同じく、衣類から皮膚に付着し、皮膚から体内に取り込まれます」(郡司さん)

 市販されている洗濯洗剤は安全性が確保されているが、「蛍光増白剤」は食品衛生法では食器、容器などへの使用を認めておらず、経済産業省は、「乳幼児用製品への使用はできるだけ避けること」と通達を出している。

 あいこ皮フ科クリニック院長の柴亜伊子さんも、なるべくなら蛍光増白剤フリーをすすめる。

「合成界面活性剤も体にいいものとはいえませんが、ほとんどの商品に入っており、完全に避けるのは困難です。体にいい洗剤を選びたいのならば、まずは、蛍光増白剤フリーの洗剤を選ぶようにするといいでしょう。

 また、パッケージに『すすぎ1回でOK』と書かれていても、2回すすいで、衣類への洗剤の残留量を減らした方がいい。石けん洗剤は、泡立っていなければほぼ残留していませんが、合成洗剤の残留は目で見えません」

※女性セブン2019年6月20日号

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