芦田:トラウマというわけではないのですが、辻村深月さんの短編集の中にある、『踊り場の花子』が本当に怖くて! 読んだあと一人になるのが怖かったです(笑い)。本を読むこと自体がリラックスなので、悲しい時にこれを読もう…みたいに選んだことはないんです。無意識に選んでいることはあるかもしれないですけど、意識的に選ぶことはないですね。
――最近、印象に残った本は?
芦田:書籍でも紹介させていただいているんですけど、村上春樹さんの本にハマりました。『騎士団長殺し』を読んで、こんなに読み応えがある本があるんだ!って。『海辺のカフカ』も読んだので、また村上作品にチャレンジできたらなと思っています。あと、中学生になってから、森鴎外の『舞姫』を読んで、文学の面白いさにも気が付きました。ちょうど学校の期末テストが終わって夏休みに入るところなので、すごく本を読みたい気持ちになっているんです。読みたい本がたくさんあって、ちょっと困ってますね(笑い)。
――女優として活躍されていますが、読書体験が演技に役立ったことは?
芦田:大好きな本を読むことは、私を作る“根底”になっているとは思うんですけど、本を読んだことで演技に役立ったな…というふうに思ったことはないです。この役を演じてみたいと思って、本を読むこともなくて…。(演技に影響があるとしたら)無意識のうちかもしれないですね。
――自分でも物語を書きたいと思ったことは?