医者が書く本と言えば、「こうすれば治る!」と独自の治療法を紹介するものばかりだが、発売1か月で3万8000部を突破したこの本は違う。
京都大学大学院医学研究科消化器外科医の山本健人氏が上梓した『医者が教える正しい病院のかかり方』は、病院にまつわる初歩的な疑問の数々に丁寧に答えた内容で、“気になっていたけど先生には聞きづらかった”と読者の共感を集めているという。
今回、山本氏が「医者に診てもらうとき」にまつわる疑問5つに答えてくれた。
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【Q:待合室で確認すべきことは?】
初めて行く病院で、「ここは良い病院かそうでないか」を患者さんが判断するのは難しいもの。ただ、待合室にいるときにわかるのは医師やスタッフ同士の会話です。
看護師に命令口調で話しているなど、明らかに高圧的な言動の医師がいる医療機関は治療や診察を行なう際のチームワークが悪く、スムーズな診療につながらない可能性があります。