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在宅ワーク拡大とともに浸透する「Zoom飲み会」の注意点

 さらに、Zoomは安全面で様々な問題点が指摘されている。利用者が激増したことでその問題点が浮上し、プライバシー慣行としてユーザーの利用統計を第三者へ販売していたこと、そもそもやり取りが暗号化で保護されていなかったことなどについて、運営会社自身が謝罪している。また、参加者が参加用URLを不特定多数から見られる場に公開してしまったり、パスワードをかけていないなどの理由で、他人が乱入してきた例も少なくない。乱入者の中には、暴言を吐いたり露出行為を働いた例もあり、それらの嫌がらせは「Zoom爆弾」と呼ばれている。そのためニューヨーク市では学校でのZoom利用を禁止し、MS Teamsに移行させている。

 問題が多いとはいえ、使い勝手がよいZoomは利用者にとって魅力的だ。運営会社は新機能開発をストップさせて問題点を改修することに注力しているが、それらが反映されるまでにはまだ時間がかかる見込みだ。であれば、みずからセキュリティ対策を心がけるしかない。Zoomで会議を主催する人は、参加者に伝えるURLをSNSで安易に公表しないだけでなく、参加者に対しても、くれぐれも外部に漏らさないように伝える必要があるだろう。

 問題点もあるとはいえ「Zoom飲み会のおかげでなんとか過ごせている」という声を複数聞いている。人と話せるだけでストレス発散になり、精神状態にもいい。自宅にこもった生活が続く人は、適度にストレスを発散しながら、健康で楽しく過ごすようにしてほしい。

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