なかでも懸念されるのは「無症状の後遺症」だ。
「感染して無症状の患者でも後遺症が出る可能性があります。実際に私が診た患者の中にも原因不明の微熱が数か月続き、無症状の後遺症が疑われるケースがありました。発熱から3週間経つとPCR検査で検出できず、感染後に抗体が消えて抗体検査をしてもコロナかどうかを確認できないケースもある。こうした患者が自律神経失調症などと誤診され、症状が悪化することが心配です」(平畑さん)
まずは「コロナには後遺症がある」との周知が必要だ。
「『後遺症もあるから、なんらかの症状が出たら受診してください』と国がアナウンスすれば、患者と医師の意識が変わって後遺症の見逃しが減るはずです」(平畑さん)
※女性セブン2020年9月17日号