「もいでそのまま食べるフルーツ狩りが人気レジャーの1つになっていますが、あれは農薬をダイレクトに食べているのと一緒です。もしフルーツ狩りに行ったのなら、食べる前に必ず水洗いすること。いちごは、ブツブツした種の部分に農薬がたまりやすいので、そこまで気にして洗いましょう。できれば、行く前にどういう栽培方法をしている農園なのか調べるといい。特別栽培でやっている農園もあるはずです」(郡司さん・以下同)
特別栽培とは、農薬の使用量をその地域の半分以下に減らした栽培法だ。通常、りんごならば40種類程度の農薬が使われるが、特別栽培の場合は20種類程度に減らしている。
ほかにも、フルーツ栽培には工夫が見られる。近頃、フルーツを食べていて、決定的に昔と違う変化を感じることはないだろうか。かつて、果物は「酸っぱいもの」というイメージもあったが、最近、フルーツを食べて「酸っぱい」と感じることが減ってきたはずだ。これは糖度が高く、おいしいフルーツを作るために品質改良が重ねられた結果だが、人為的な“操作”のツケはいつか私たちに降りかかってくるかもしれない。
「特にももは、私が子供のときに食べていたももとは別物レベルに甘くなりました。糖度を高くする品質改良には、植物成長ホルモンの投与が不可欠ですが、それらが人体にどんな影響を与えるのかはまったくの未知数です。何を食べても甘くておいしいということは、普通に考えておかしいと疑わねばなりません」
見た目も鮮やかで、いい香りがして、家族みんなが大好きなフルーツ。「甘くておいしい」「安いから買いやすい」と思って闇雲に食べ続けていると、思わぬ悲劇につながるかもしれない。
※女性セブン2021年7月22日号