今年5月に創刊された「GET!+シリーズ」(KADOKAWA)は、オンラインと連動して、謎解きなどのゲームで遊ぶことができる。原寸大で生き物を紹介する『本物の大きさ絵本』(小学館)は、現在4巻刊行されており、その中の1つであり、さかなクンが監修した『原寸大 すいぞく館』が話題を集めた。
また、ページを切り取り、恐竜や昆虫などをペーパークラフトで組み立てることで仕組みが学べる『図鑑NEOのクラフトぶっく』も人気だ。小学館図鑑担当の北川吉隆室長はいう。
「図鑑を読む子供たちには、学習するというより、とにかく楽しんでほしい。深海生物や恐竜など、実際に見たり触れたりするのが難しいものも、誌面を通じてじっくり観察して、知ることができるのが、図鑑の楽しさです。
その楽しさに気づいた子供は、保護者や教員が放っておいても、図鑑がボロボロになって、一字一句覚えてしまうまで読み込んで、知らず知らずのうちに学んでいる。私自身、そんな子供でした。
寝転がって、好きなページをパラパラ見ているうちに、いつの間にか知識が身について、自然科学への興味がわいている─—それが図鑑の理想であり、そのために、いかに正確で楽しい図鑑をつくるかが、私たちの使命です」
※女性セブン2021年8月12日号