(撮影/矢口和也)

「古希の祝い」(2014年)では、会場に家族の写真が飾られた

 Aさんは銀座の高級クラブの元ホステス。みのとはクラブで出会い、手作りのお弁当を差し入れるなどして距離を縮め、パーキンソン病を発症した彼の近くで生活を支えてきた。

「Aさんは結婚したがっていましたが、みのさんはそれだけはできないと固辞。それでお詫びのしるしとして、彼女にマンションをプレゼントしたんです。みのさんの会社が持っていた都内の一等地に建つマンションを贈与したと聞いています。これもみのさんにとっては一種の生前整理のつもりだったのでしょうが……」(前出・テレビ局関係者)

 みのには3人の子供、そして孫も8人いる。

「このときも家族に何の相談もなく会社の財産であるマンションを渡してしまったようで、周囲はかなり驚いたようでした」(前出・知人)

 相続・終活コンサルタントで行政書士の明石久美さんは「男性の方が極端になる傾向がある」と話す。

「周りに迷惑をかけたくないという思いが強いあまりに、極端な生前整理にハマりがちな男性は多いんです。生前整理と言うと、身の回りのものを全て処分するという考え方の人がいますが、それは間違いです。例えば、写真などの思い出の品が不要になるかは人それぞれ。残された人が判断するものなので、勝手に捨てるとトラブルになりやすいんです」

 みのは喜寿を機に新しい生活を始めるようだ。

「古希のパーティーこそ盛大に行いましたが、喜寿は派手な集まりはしない予定みたいです。コロナが落ち着いたら、終の棲家として別荘がある軽井沢への移住も考えているそうですよ」(前出・みのの知人)

 みのさん、その終活、ファイナルアンサー?

※女性セブン2021年9月2日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

現役を引退した宇野昌磨、今年1月に現役引退した本田真凜(時事通信フォト)
《電撃引退のフィギュア宇野昌磨》本田真凜との結婚より優先した「2年後の人生設計」設立した個人事務所が定めた意外な方針
NEWSポストセブン
中森明菜復活までの軌跡を辿る
【復活までの2392日】中森明菜の初代音楽ディレクターが語る『少女A』誕生秘話「彼女の歌で背筋に電流が走るのを感じた」
週刊ポスト
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン
世紀の婚約発表会見は東京プリンスホテルで行われた
山口百恵さんが結婚時に意見を求めた“思い出の神社”が売りに出されていた、コロナ禍で参拝客激減 アン・ルイスの紹介でキャンディーズも解散前に相談
女性セブン
期待される2人の先行きが視界不良(左から大の里、二所ノ関親方)
【角界ホープ2力士に暗雲】尊富士は横綱・照ノ富士と宮城野親方の板挟み、大の里は師匠・二所ノ関親方の管理能力に不安要素
週刊ポスト
真美子夫人は「エリー・タハリ」のスーツを着用
大谷翔平、チャリティーイベントでのファッションが物議 オーバーサイズのスーツ着用で評価は散々、“ダサい”イメージ定着の危機
女性セブン
猛追するブチギレ男性店員を止める女性スタッフ
《逆カスハラ》「おい、表出ろ!」マクドナルド柏店のブチギレ男性店員はマネージャー「ヤバいのがいると言われていた」騒動の一部始終
NEWSポストセブン
殺人未遂の現行犯で逮捕された和久井学容疑者(51)。ストーカー規制法違反容疑の前科もあるという
《新宿タワマン刺殺事件》「助けて!」18階まで届いた女性の叫び声「カネ返せ、カネの問題だろ」無慈悲に刺し続けたストーカー男は愛車1500万円以上を売却していた
NEWSポストセブン
氷川きよしが独立
《真相スクープ》氷川きよしが事務所退所&活動再開 “独立金”3億円を払ってでも再出発したかった強い思い
女性セブン
殺害された宝島さん夫婦の長女内縁関係にある関根容疑者(時事通信フォト)
【むかつくっすよ】那須2遺体の首謀者・関根誠端容疑者 近隣ともトラブル「殴っておけば…」 長女内縁の夫が被害夫婦に近づいた理由
NEWSポストセブン
初となる「頂上鼎談」がついに実現!(右から江夏豊、田淵幸一、掛布雅之)
【江夏豊×田淵幸一×掛布雅之の初鼎談】ライバルたちが見た長嶋茂雄秘話「俺のミットを“カンニング”するんだよ」「バッターボックスから出てるんだよ」
週刊ポスト
曙と真剣交際していたが婚約破棄になった相原勇
《曙さん訃報後ブログ更新が途絶えて》元婚約者・相原勇、沈黙の背景に「わたしの人生を生きる」7年前の“電撃和解”
NEWSポストセブン