岸田氏がとりわけ重視するのは、女性や非正規雇用者など、コロナによって苦境に追いやられた弱い立場の人々への支援だ。
「飲食業や観光業のほか、非正規、女性、子育て世代が厳しい状況にあります。こうしたかたがたに向けた対策が重要です。
いまは事業者を対象に金銭的な援助がなされていますが、私は、個人にも直接給付金を出すことを提唱しています。
昨年は、全国一斉に緊急事態宣言が発出されたので、給付金も一律となった。しかし、いまは、人によって明らかに差があります。本当に困っている人に目を向け、個々人に支援をしたいと考えています。
職を失った人に、働く場所を提供することも重要です。IT企業や巣ごもり需要の小売など、コロナで儲かって人手不足の企業もある。企業と求職者のマッチングを支援する民間の仕組みを支援し、雇用を取り戻したいです」
※女性セブン2021年9月23日号