「生き餌動画」投稿者の言い分

 ただ、実際に爬虫類を飼っている側からすると「捕食シーンを動画にアップすること」への言い分もあるようだ。爬虫類や両生類について情報発信するYouTuberのちゃんねる鰐氏が、生き餌動画の意義について語る。

「『生き餌のほうが食いつきがいいことが多い』といった飼育上のメリットを抜きにしても、肉食生物が生きた餌を捕食する様子というのは迫力があり、かっこいいものです。餌を追いかける時は明らかに顔つきが変わる子もいますし、より生き生きとした姿を見ることができます。そういった点も肉食生物を飼育する醍醐味だと思いますし、生き餌の様子を動画にして投稿することは、彼らのそういった魅力を共有するという意味もあります。

 また、まだまだ飼育情報の少ない爬虫類については生きた餌に対してどのように反応するのかだとか、どの種類の餌に対してどのように反応するのか、という情報を共有できるという利点もあります」

 ちゃんねる鰐氏は、生き餌動画に対する批判も把握しており、その上でこのように付け加えた。

「生き餌というものに対して不快感を覚える人がいることも念頭に置いて、『どのような内容までなら不快感に思う人が少ないか?』などは考えて線引きを作るべきだと考えています。また、あくまでも捕食する生き物の魅力を伝えることが目的であって、過激な内容で閲覧数を稼ぐために無用に餌となる生物を苦しめるようなものではあってはいけないと考えています」(ちゃんねる鰐氏)

 生き餌動画には議論の余地が多くありそうだが、ある意味で無法地帯化しているとも言えるのが、昆虫をテーマにした動画だ。片方が死ぬまで昆虫同士を戦わせたり、唐辛子などの刺激物をエサに与える内容のものが存在する。

関連キーワード

関連記事

トピックス

現役を引退した宇野昌磨、今年1月に現役引退した本田真凜(時事通信フォト)
《電撃引退のフィギュア宇野昌磨》本田真凜との結婚より優先した「2年後の人生設計」設立した個人事務所が定めた意外な方針
NEWSポストセブン
中森明菜復活までの軌跡を辿る
【復活までの2392日】中森明菜の初代音楽ディレクターが語る『少女A』誕生秘話「彼女の歌で背筋に電流が走るのを感じた」
週刊ポスト
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン
世紀の婚約発表会見は東京プリンスホテルで行われた
山口百恵さんが結婚時に意見を求めた“思い出の神社”が売りに出されていた、コロナ禍で参拝客激減 アン・ルイスの紹介でキャンディーズも解散前に相談
女性セブン
期待される2人の先行きが視界不良(左から大の里、二所ノ関親方)
【角界ホープ2力士に暗雲】尊富士は横綱・照ノ富士と宮城野親方の板挟み、大の里は師匠・二所ノ関親方の管理能力に不安要素
週刊ポスト
真美子夫人は「エリー・タハリ」のスーツを着用
大谷翔平、チャリティーイベントでのファッションが物議 オーバーサイズのスーツ着用で評価は散々、“ダサい”イメージ定着の危機
女性セブン
猛追するブチギレ男性店員を止める女性スタッフ
《逆カスハラ》「おい、表出ろ!」マクドナルド柏店のブチギレ男性店員はマネージャー「ヤバいのがいると言われていた」騒動の一部始終
NEWSポストセブン
殺人未遂の現行犯で逮捕された和久井学容疑者(51)。ストーカー規制法違反容疑の前科もあるという
《新宿タワマン刺殺事件》「助けて!」18階まで届いた女性の叫び声「カネ返せ、カネの問題だろ」無慈悲に刺し続けたストーカー男は愛車1500万円以上を売却していた
NEWSポストセブン
氷川きよしが独立
《真相スクープ》氷川きよしが事務所退所&活動再開 “独立金”3億円を払ってでも再出発したかった強い思い
女性セブン
殺害された宝島さん夫婦の長女内縁関係にある関根容疑者(時事通信フォト)
【むかつくっすよ】那須2遺体の首謀者・関根誠端容疑者 近隣ともトラブル「殴っておけば…」 長女内縁の夫が被害夫婦に近づいた理由
NEWSポストセブン
初となる「頂上鼎談」がついに実現!(右から江夏豊、田淵幸一、掛布雅之)
【江夏豊×田淵幸一×掛布雅之の初鼎談】ライバルたちが見た長嶋茂雄秘話「俺のミットを“カンニング”するんだよ」「バッターボックスから出てるんだよ」
週刊ポスト
曙と真剣交際していたが婚約破棄になった相原勇
《曙さん訃報後ブログ更新が途絶えて》元婚約者・相原勇、沈黙の背景に「わたしの人生を生きる」7年前の“電撃和解”
NEWSポストセブン