中国での上映禁止が決まれば、今後のMCU作品にも大きく影響すると前田氏は話す。
「これまで中国でMCU作品が公開されると100億円近く稼いできました。『アベンジャーズ/エンドゲーム』は総興行収入約677億円という大ヒットを果たしています。コロナ禍の逆風もある中で、中国市場は稼ぎ頭でもあり『シャン・チー』と『エターナルズ』で数百億円は稼ぐ見込みだったと思います。
MCUは2018年頃から中国を世界最大の成長市場と睨み、アジア系ヒーローに特に注力してきた。『アベンジャーズ/エンドゲーム』で一つの区切りをつけ新シリーズを立ち上げるにあたって、シャン・チーというキャラクターはその中心の一人として考えられてきました。『シャン・チー』の中国市場での成功を皮切りに10本ほど製作を構想していたといわれています。公開できないとなると新シリーズをやっていこうにもどうしようもないですから、MCUはなんとか中国での公開にこぎつけたいと思っているはずです」
スーパーヒーローが集うマーベルの未来に、中国は救いの手をさしのべるのか。