風邪予防にビタミンCを摂取する人が多いが、解熱鎮痛薬のアセトアミノフェンと組み合わせると、同薬の代謝が抑制される可能性がある。
さらに長澤氏は、ビタミンD、A、K、Eについてこう注意を促す。
「これらは脂溶性のビタミンで、単体でも摂取し過ぎると副作用が起こり得ます。水溶性のビタミンCなどが摂り過ぎると尿として排出されるのに対し、脂溶性ビタミンは脂肪に蓄積してしまう。覚え方は“ビタミンDAKE(だけ)”です。
例えばビタミンAは薬として処方されることがありますが、体内では肝臓に蓄えられるため肝障害のある患者への投与は禁忌となっている。そこに肝臓で代謝される脂質異常症治療薬(スタチン系)などを飲んでしまうと、さらに肝障害のリスクが高まります」
※週刊ポスト2021年11月5日号