どこでもできる「嚥下おでこ体操」のやり方

どこでもできる「嚥下おでこ体操」のやり方

おでこを押すだけ

 健康長寿の天敵ともいえる「喉の衰え」が、誰でもどこでもできる「喉のトレーニング」で予防が可能だという。それが、30年間で約1万人の嚥下治療患者の診療を行なってきた西山医師が推奨している「嚥下おでこ体操」(別掲のイラスト参照)だ。西山医師が語る。

「おへそを覗き込むようにした状態でおでこに手のひらを当て、喉ぼとけ周辺に力を入れながら、手とおでこを5秒間押し合いっこします。この時、首の前側を意識して力を入れるのがポイントです。

 これを実践すると、喉ぼとけが上がって周辺の筋肉が鍛えられます。力を入れすぎないように注意して、5秒間10回1セットを1日に3セット繰り返すだけです」

 西山医師の著書を読み、この体操を半年ほど続けている70代男性が語る。

「気が向いた時に自宅で簡単にできるので、すっかり日課になりました。やり始めて1、2週間の頃は、喉に軽い筋肉痛を感じましたが、しばらくすると食事をゴクンと飲み込みやすくなり、咳の回数も減りました。喉ぼとけの位置を鏡で確認しても以前より上の位置にありますね」

※週刊ポスト2021年12月3日号

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