『三百六十五歩のマーチ』の大ヒットで知られる水前寺清子さん(時事通信フォト)

『三百六十五歩のマーチ』の大ヒットで知られる水前寺清子さん(時事通信フォト)

 2014年6月に変形して神経を圧迫していた脊柱管の骨を削りとる手術を受けると、痛みはスッと消えたという。

「術後数日間は痛みがありましたが、リハビリとともに足の痛みや違和感は取れていきました。これまでの不調が嘘のように回復し、徐々にあれもしたいこれもしたいと欲求が出てきました。一日も早く仕事に復帰したいという思いが強くなり、リハビリは全く辛くなかったですね。3週間で退院し、翌日にはこれまで通りステージに立って歌っていました」

手術後は想像もしなかった「爽快感」

 今まさに回復の途中にあるのは、プロレスラー・蝶野正洋さんだ。

「腰が痛くなってきたのは2017年頃からです。主に足の痺れですね。その後、2019年の春頃からだんだん背中が曲がり、側弯症だということで治療を始めたが、なかなか改善されなかった。2020年からはどんどん悪化して1か月ごとに悪くなり、去年の春頃には杖が2本ないと歩けなくなった。やがて痛みで夜も眠れなくなり、よく寝られて2時間くらい。それでいよいよ手術しないとダメだろうなと」

 手術前はどんな結果になるかわからず怖かったが、想像もしなかった「爽快感」が待っていた。

「術後のあの爽快感は今も忘れないよ。麻酔が解けてベッドで寝てるときに、これまでの腰や足の痛みがなくなってるんです。手術前までは寝転がるだけで感じた痛みが全然ない。これには驚いた。

 ただ、俺は痛みを耐えていた時間が長すぎて杖に頼って足を使っていなかったのが災いして、筋肉や神経が衰えちゃって動かないんですよ。だから術後2週間ほどは車椅子生活でした。今は杖でリハビリ中で、この2月中には杖のない生活まで持っていきたいね。

 でも確実に1週間ごとに元の身体に戻っていく感覚はありますよ。2020年に感じていたどんどん調子が悪くなっていくのと反対で、どんどん良くなっていく感じがある。パンツを立ったままはけるとか、小便を終えてのろのろ~って感じではなく、スッと体がターンできたり、そんなことで嬉しい。

 再発についても今の時点では、大丈夫でしょうとは言われています」

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