俳優の小西博之(62)は、2004年、45歳で末期の腎臓がんと診断された。
「がんが発覚した時、腫瘍の大きさは約20cmもあったんです。主治医には『こんな大きさは見たことがない。即入院、即手術です』と言われましたが、それを自分の親に言うなんてまったく考えなかった。『余命ゼロ』と宣告され、あまりにも末期でしたから……」
小西は手術で左の腎臓を全摘し、リンパ節も取り去る大手術を受けたが、奇跡的に転移はなく、九死に一生を得た。
親が健在なうちにがんに罹った著名人たちの体験談だが、これは決して珍しい話ではないだろう。高齢になり家族の助けが必要なはずの老親に、子ががんを告白するようなケースは今後さらに増えると予想される。
※週刊ポスト2022年5月6・13日号