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堂本剛版ではポケベルやルーズソックスが登場 ドラマ『金田一少年の事件簿』が映した高校生文化の変遷

上白石萌歌

『金田一少年の事件簿』にヒロインとして出演する上白石萌歌

 人気グループ・なにわ男子の道枝駿佑が主演し、上白石萌歌らが出演する連続ドラマ『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)。1995年にKinKi Kidsの堂本剛が主演して以来、たびたびドラマ化されてきた本作。その見どころについてこれまでの作品を振り返りながら、コラムニストのペリー荻野さんが解説する。

 * * * 
 そんなわけで8年ぶりに帰って来た『金田一少年の事件簿』。名探偵・金田一耕助の孫で、天才的な推理力を持つ高校生金田一一の五代目となったのが、なにわ男子の道枝駿佑ということで、どんな路線かと思ったが、なかなかに爽やかモードであった。

 とはいえ、事件はこのシリーズらしくオカルトチック。初回の『学園七不思議殺人事件』では、一たちが通う不動高校の旧校舎を壊してはならないと脅迫状が届き、学園に伝わる七つ目の不思議を知った者は殺されるというウワサを追っていた「開かずの生物室」で女子生徒が首を吊った状態で見つかる。さらに殺人事件が…。いきなり通っている学校を舞台に恐ろしい事件に巻き込まれてしまった。

 ここで気になるのは、シリーズの名物ともいえる、一のキャラクターと幼なじみ七瀬美雪との関係性だ。たとえば、1995年から初代・一を演じ、実写版で「ジッチャンの名にかけて!」と言い放ち、29%超えという高視聴率を記録した堂本剛は、どこかとぼけたところがあるものの、怒ると「一ちゃんのバカ!」とビンタまでする美雪(ともさかりえ)に対しては純情少年であった。

 一方、二代目・松本潤は当時17歳。太眉毛も凛々しく、美雪(鈴木杏)に対してもさらりとした付き合い方で、警視庁の剣持(内藤剛志)ともいい関係を築いている。三代目の亀梨和也は少し異色で、名探偵の祖父に引け目を感じる性格。その分、美雪(上野樹里)がしっかり者に見えたが、一は「お前を守ってみせる」と強さも出すのだった。そして四代目の山田涼介は、おっぱい大好きというかなりのお茶目系で、美雪(川口春奈)ににらまれることもしばしばだ。

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