●ミニチュア・シュナウザー
【気をつけたい病気】尿石症(尿のミネラル成分が腎臓、膀胱内などで結石となる)
【主な兆候】血尿や頻尿。尿道に結石が詰まると、尿が出なくなり、放置すると命に関わる
【予防・治療】ミネラル分の多い食事や水を避ける。排尿を我慢させない。食事療法や薬物療法が中心。手術で摘出しなければならない場合もある
●ゴールデン・レトリーバー
【気をつけたい病気】胃拡張胃捻転症候群(胃がねじれてガスが溜まり、胃が重度に拡張する)
【主な兆候】突然の元気消失、過剰なよだれ、頻回嘔吐(何も吐けない)、腹部膨満、腹痛など。ショックから死に至ることがある
【予防・治療】食後の運動を避け、1回の食事量を少なくし、早食いをさせない。緊急を要する場合、手術による整復と胃壁の固定が必要
監修/JASMINEどうぶつ総合医療センター・永浦香里獣医師
●スコティッシュフォールド
【気をつけたい病気】骨軟骨異形成症(骨や軟骨に異常が起こる遺伝性の病気)
【主な兆候】歩き方に変化。関節にこぶ状の腫れができる。四肢に痛みが出る。無症状の場合もある
【予防・治療】QOL(生活の質)の観点から、痛みを緩和するため鎮痛剤が用いられることが多い。放射線治療などが試みられているが、完治させることはできない