芸能

『ちむどんどん』舞台裏 ジョン・カビラ氏が明かしたアドリブ、鶴太郎は現場でヨガ教室

語りは沖縄出身のジョン・カビラ氏

語りは沖縄出身のジョン・カビラ氏。アドリブもあるという

 ヒロイン・暢子の料理修業の日々が幕を開けた。一方、故郷では、姉の良子が結婚という人生の決断を迫られていて──4きょうだいそれぞれの道が描かれ始め、ますます目が離せないNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』。月曜日から金曜日までの通常放送のほか、土曜日に放送される総集編でも語りを担当するのは、キャスターやタレントとしてマルチに活躍するジョン・カビラさん(63才)だ。

 那覇市首里出身の彼は、沖縄が日本に返還された当時、中学2年生だった。カビラさんは登場人物に寄り添って、背中をそっと押すような穏やかで優しい語りを心がけているという。カビラさんが話す。

「その分、土曜日に放送される1週間の総集編では、“ジョン・カビラ節”を利かせています(笑い)。総集編に関しては、制作スタッフから、アドリブでというお願いをいただくことも多いので、応えるのも楽しみになっています。どこがアドリブかについては、想像して楽しんでいただければと思います」

 独特な語り口は、連続テレビ小説の放送後に続く『あさイチ』でMCの博多華丸(52才)がものまねをするほど。華丸と言えば、「クーッ」「むむむッ!」など、カビラさんの弟でスポーツキャスターの川平慈英(59才)のものまねが持ちネタだ。『あさイチ』でのものまねに対し、カビラさんは「どんどんまねしてイイんです!」と笑顔を見せた。

沖縄の大スター出演に最も喜んだのは?

 沖縄の本土復帰から50年の年に制作された今作では、沖縄にまつわるスターも脇を固める。なかでも、石垣島出身のボクシング元世界王者・具志堅用高(66才)が、賢秀が入会したボクシングジムの会長として出演すると、多くの視聴者が反応し、具志堅の「人生のリングでは、簡単にダウンするな」という名ぜりふはSNSで拡散され、「具志堅さん」がトレンド入りした。

 沖縄が生んだ大スターとの共演を、現場で誰よりも喜んでいたのが、ヒロインの黒島結菜(25才)だという。過去に『ちゅらさん』(2001年)、『ごちそうさん』(2013年)などの作品にも参加してきた制作統括の小林大児さんが言う。

「黒島さんは、自分からツーショットの写真撮影をお願いしていました。沖縄にいる黒島さんのご家族も具志堅さんの大ファンのようです。石垣島の港にある具志堅さんの銅像を幼い頃から見ていたそうで、そのことも話していましたね」

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