その日の紫外線量がわかる“UVインデックス”
紫外線が人体に及ぼす影響の度合いをわかりやすく示すために、世界保健機関(WHO)が紫外線の強さを指標化したものが“UVインデックス”。気象庁のホームページでは、UVインデックスをもとにしたその日の「紫外線情報」が提供されているので、確認することで紫外線量に合わせた対策ができ、肌への負担を減らすことができる。
「いる場所」で紫外線量が大きく変わる!
紫外線は直接太陽から照射されるほかにも、地面や建物に反射したり、大気中の粒子で散乱するため油断は大敵。
「コンクリートやアスファルトでは10%、砂浜や水面でも10〜25%が反射し、多方向から私たちに降り注ぎます。アウトドアを楽しむときは、いつもよりも念入りなケアを心がけることが大切です」(杉本さん)
日陰に逃げ込んだとき、太陽に背中を向けて立っていませんか?
「地面から跳ね返った紫外線を浴びないために、日陰では太陽の方に顔を向けるのが正解」(小西さん)
くもりの日も快晴時の8〜9割の紫外線が降り注ぐ
日差しがあるときだけ紫外線が降り注いでいると思ったら、大間違い。くもりの日でも、雨の日でも紫外線は雲を通り抜けて地表に届く。
「特にUV-Aは家の中にも入ってくるため、私は起きてすぐのUVケアを心がけています。紫外線量が増える朝8時までに日焼け止めまで塗るのが日課。家の中でも紫外線対策は万全に!」(小西さん)
太陽の日差し、まったく浴びないのも問題
悪者にされがちな紫外線だが、実は日光を浴びることで、健康を維持するために必要なビタミンDの生成を行っている。
「ビタミンDは骨粗しょう症を防ぐほか、免疫力アップにも欠かせません。極端に紫外線を避けるとビタミンD不足になるため、紫外線が弱い時間帯に短時間日光浴をするなど、紫外線と上手に付き合って」(山崎さん)
イラスト/きくちりえ 取材・文/近藤鈴佳
※女性セブン2022年6月23日号