“脂肪の質”を左右する3つの脂肪細胞

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「FFAは、腸をはじめとする内臓に炎症を起こします。すると血糖値や血圧の上昇、脂質異常症がほぼ同時に発生します。そこから動脈硬化、糖尿病、腎臓病、脳卒中、心筋梗塞、心不全、認知症……と、ありとあらゆる病気につながる『メタボリックドミノ』になる」(伊藤さん)

 しかも、FFAはインスリン自体の働きを悪くする作用もあるため、いちどインスリンへの反応が鈍ると、悪循環に陥るのだ。日比野さんは、脂肪細胞には白色脂肪細胞、褐色脂肪細胞、ベージュ脂肪細胞の3種類があると話す。

「脂肪細胞のほとんどは白色脂肪細胞で、主に脂肪を“貯蓄”する役割を担っています。一方、褐色脂肪細胞は、脂肪からFFAを分解して熱をつくる細胞です。子供の頃は全身にありますが、成長とともに減少し、大人になると首や肩甲骨付近にしかないとされています。

 そして近年、白色と褐色の特徴を併せ持つベージュ脂肪細胞が発見されました。脂肪をためるとともに、脂肪を燃やしてFFAを分解し、エネルギーに変える働きがあります」(日比野さん)

 白色脂肪細胞だけが働くのではなく、褐色脂肪細胞とベージュ脂肪細胞が活発に働くか、数が多いことも、いい肥満にとっては不可欠なのだ。

※女性セブン2022年6月23日号

「ダメ肥満」チェックリスト10

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「ダメ肥満」にならないためのルール

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