先のテレビ朝日ホームページでは、テレビ局を目指したきっかけとして、《私についていただいたディレクターが「つまらない」と絶対に言わない方で、親身になってサポートしてくれたことがきっかけ。その尊敬するディレクターのように出演者に寄り添い、そして日本を代表する『隠れた才能』を全力で発掘・サポートしながら視聴者にコンテンツとして届けたいと考えたのが(テレビ朝日を)目指した理由です!》と、明かした。
自分の人生を変えてくれた『ぐるナイおもしろ荘』のディレクターに感化されて、進路まで決めていたようだ。
現役時代は、お笑いコンビ「トム・ブラウン」に、漫才のつかみで「夢屋まさるは殺します」と言われるなど、芸風には賛否両論もあったようだが、1発でも当てたことは、お笑い界でも高く評価されている。そして、そこにとどまらずに、新たなキャリアに挑む行動力と実力も稀有といえる。
「熱い思いと出演者側としての豊富な経験を携えていて、否が応でも期待をしてしまいます。テレ朝には、『アメトーーク!』や『ロンドンハーツ』を手掛けてきたお笑い界のカリスマプロデューサー加地倫三氏(53才)がいますが、夢屋さんの今後も楽しみです」(前出・お笑いライター)
著書のエッセーでは、ブレーク時の葛藤や学生時代に遭ったいじめ、アマチュア時代は宗教ネタなどのブラックユーモアにこだわっていたことなど、「パンケーキ」の芸風とは正反対の素顔も明かしていた。いろんな意味で底知れないタイプなだけに、異色の“元芸人のテレビマン”として、どんな仕事を成し遂げていくのか。業界内外から注目されていきそうだ。