国内

【安倍元首相銃撃】使用された銃は、自作の“ソードオフ・ショットガン”か 海外ミリタリー専門家が分析

犯行に使わた拳銃(朝日新聞社/時事通信フォト)

犯行に使われた拳銃(朝日新聞社/時事通信フォト)

 7月8日午前11時半頃、安倍晋三元首相(67)が奈良市内で演説していたところ、背後から銃で撃たれた。病院に救急搬送されたが、心肺停止状態だという。現場である大和西大寺駅近くは、街頭演説などでよく使われる場所だ。安倍元首相の演説にも大勢が集まっていた。現場に居合わせた女性が語る。

「たくさんの人が安倍さんの演説を聞いたり、カメラを向けたりしていました。演説中、急に大きな音がしました。白い煙が上がりましたが、本物の銃声なんて聞いたことがないので、『どうしたの?』とキョトンとしていたら、再び大きな音がしました。

 安倍さんが倒れているのを見て、やっと『撃たれたんだ!』とわかりました。目の前で撃たれるなんて……」

 あちこちで悲鳴が上がり、「救急車!」という怒鳴り声が広がった。スタッフは「看護師の資格を持っている方はいませんか!」とマイクで何度も呼びかけた。首相を銃撃した山上徹也容疑者(41)は殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された。山上容疑者はグレーのシャツにベージュのズボン、顔にはマスクと地味な服装だった。複数の報道によると、山上容疑者は元海上自衛隊員とみられるという。

 当初、使用された銃器は散弾銃だと報じられたが、奈良県警は「拳銃」だと発表。今回の事件は海外メディアでも大々的に報じられ、現地のミリタリー専門家なども武器について分析している。自作銃との説が濃厚だ。ある海外のミリタリー専門家はこう分析する。

「写真を見る限り、2本の筒をビニールテープでぐるぐる巻きにしたような歪な形状です。銃身を切り詰めて至近距離での殺傷力を上げた“ソードオフ・ショットガン”を自作したものではないでしょうか。3Dプリンタを使って制作した可能性もあります」

 元海上自衛官だとすると、銃器の扱いや構造などに詳しかった可能性がある。武器の入手経路も含めて、警察の捜査が続いている。

情報提供募集

「NEWSポストセブン」では、今回の件について、情報を募集しています。下記の情報提供フォーム、または「公式ツイッター」のDMまで情報をお寄せください。

・情報提供フォーム:https://www.news-postseven.com/contact_post

・ツイッターアカウント:https://twitter.com/news_postseven

関連キーワード

関連記事

トピックス

エンゼルス時代、チームメートとのコミュニケーションのためポーカーに参加していたことも(写真/AFP=時事)
《水原一平容疑者「違法賭博の入り口」だったのか》大谷翔平も参加していたエンゼルス“ベンチ裏ポーカー”の実態 「大谷はビギナーズラックで勝っていた」
週刊ポスト
中条きよし氏、トラブルの真相は?(時事通信フォト)
【スクープ全文公開】中条きよし参院議員が“闇金顔負け”の年利60%の高利貸し、出資法違反の重大疑惑 直撃には「貸しましたよ。もちろん」
週刊ポスト
昨秋からはオーストラリアを拠点に練習を重ねてきた池江璃花子(時事通信フォト)
【パリ五輪でのメダル獲得に向けて】池江璃花子、オーストラリア生活を支える相方は元“長友佑都の専属シェフ”
週刊ポスト
大の里
新三役・大の里を待つ試練 元・嘉風の中村親方独立で懸念される「監視の目がなくなる問題」
NEWSポストセブン
店を出て並んで歩く小林(右)と小梅
【支払いは割り勘】小林薫、22才年下妻との仲良しディナー姿 「多く払った方が、家事休みね~」家事と育児は分担
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員。2020年1月(時事通信フォト)
《山口組新報にみる最新ヤクザ事情》「川柳」にみる取り締まり強化への嘆き 政治をネタに「政治家の 使用者責任 何処へと」
NEWSポストセブン
乱戦の東京15区補選を制した酒井菜摘候補(撮影:小川裕夫)
東京15区で注目を浴びた選挙「妨害」 果たして、公職選挙法改正で取り締まるべきなのか
NEWSポストセブン
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
成田きんさんの息子・幸男さん
【きんさん・ぎんさん】成田きんさんの息子・幸男さんは93歳 長寿の秘訣は「洒落っ気、色っ気、食いっ気です」
週刊ポスト
「週刊ポスト」本日発売! 岸田自民「補助金バラ撒きリスト」入手ほか
「週刊ポスト」本日発売! 岸田自民「補助金バラ撒きリスト」入手ほか
NEWSポストセブン