砂糖よりももっと怖い 人口甘味料のワナ
「砂糖がダメなら、糖質オフもしくはシュガーレスを選べばいい」と思いがちだが……。
「人工甘味料(アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムKなど)は、興奮毒性といって神経伝達物質の濃度を過剰に高める働きがあるんです。
少量ならばよいのですが、毎日大量に摂り続けると興奮状態が続くことになり、10年、20年先には神経細胞が死んでしまい、認知症などの神経変性疾患につながることになりかねません。まだ砂糖の方がマシともいえます」
そのほか、白砂糖よりも黒砂糖やきび砂糖の方が、血糖値を上げにくいからいいといわれるが……。
「実際は白砂糖と同じです。白砂糖も黒砂糖もきび砂糖も作り方は同じで、作業工程で白砂糖はろ過されて白くなっていくだけ。黒砂糖やきび砂糖はミネラル分が白砂糖に比べて多く含まれているものの、血糖値を上げるという点では白砂糖と同じ。黒砂糖やきび砂糖だからたくさん摂っても大丈夫という話にはなりません」(市原さん・以下同)
糖分では、果物も摂りすぎは禁物だ。
「果物は果糖以外にブドウ糖も入っているので、食べると血糖値が跳ね上がります。ビタミン類が含まれているのでケーキよりはマシですが、もちろん食べすぎるとシュガージャンキーの要因になるので気をつけましょう」
砂糖の摂りすぎは死に直結する場合も
砂糖を摂りすぎた場合の弊害の最初に挙げられるのは、生活習慣病だ。
「血糖値の上昇により膵臓が疲弊してインスリンを分泌する能力が低下したり、過剰な糖質の摂取で中性脂肪が増えると、インスリン自体の効きが悪くなったり、高血糖状態が続くため、糖尿病を引き起こすことになるのです」
糖尿病はさまざまな病気の引き金になるため、避ける必要がある。