【2】朝7時までに起きて日光を浴びる
次にしてほしいのが規則正しい生活を心がけることだ。精神科医の飯塚浩さんはこう話す。
「当たり前のことだと思われるかもしれませんが、私が診察する患者さんでも、しっかり睡眠をとる、朝起きて日光を浴びる、朝食を摂る、運動をするといったことができていない人が多いんです。
シュガージャンキーにはこれといった薬も治療法もありません。規則正しい生活をし、ストレスを軽減する。それに勝る方法はありません」(飯塚さん・以下同)
睡眠不足がシュガージャンキーを引き起こすことは、やはり良質な睡眠は不可欠だ。
「朝7時までに日光を浴びると体内時計がリセットされ、一日が活動的になり、夜、睡眠の質が高くなることはよく知られています。寝つきが悪い人は、まず朝7時までに起きることを優先させる。それを1週間ほど続けると、夜、それに合わせて眠気を感じるようになります」
寝る前の習慣にも気をつけたい。
「スマホのブルーライトは交感神経を優位にさせるため、寝る1時間前には見ないようにしましょう。アルコールは睡眠の質を低下させるので、御法度。あと、よく寝る前に『一日の疲れをリセットする』という栄養ドリンクも売られていますが、あれは糖分が含まれており、血糖値の乱高下を引き起こすので避けた方がいいでしょう」
【3】体を動かす
砂糖に勝つメンタルを整えるためには、運動が効果的だ。
「運動がメンタルの安定にいい影響をもたらすことは、医学的にも証明されています。人間は生物としてもともと戦う、逃げるといった動く本能が備わっているので、じっとしているとストレスがかかります。体を動かすことで気分がよくなるので、“座りっぱなしだ”と感じたら、立って足踏みをする、汗ばむくらいの速さで10分程度歩くなどを心がけてみてください。運動することで代謝が上がって元気になり、筋肉が増えることで血糖値の安定化にもつながります」