【7】鉄分
鉄分は赤血球の一部として酸素を運び、エネルギー合成をする働きがある。不足すると充分な酸素を運べないため、頭痛や動悸、めまいの原因に。女性は特に不足しやすいので意識して摂るように。レバー、ほうれん草、黒オリーブに含まれる。
【8】亜鉛
酵素の構成やホルモンの合成、免疫機能の調節などに作用する。体内で生成できないミネラルで、食品やサプリメントから摂るのが望ましい。かきに最も多く、そのほか、レバー、卵、アーモンドなどに含まれる。
【9】コエンザイムQ10
エネルギー生成にかかわり、ビタミンEなどの抗酸化作用の栄養素を助けて、活性酸素を除去する。青魚、牛肉、豚肉のほかナッツ類にも含まれる。
血糖値の上がりにくい甘みをうまく使う
「老化の敵、AGEsを増やさないためには、抗酸化作用のある食材を摂ることが必要」と、飯塚さんは力説する。
「体内に入ると、AGEsは酸化物質を常に出しているので、抗酸化作用のある食べ物は必要不可欠です。食材は丸ごと食べるのが理想です。あまり手をかけずに切って生で食べるほか、ゆでる、蒸すなど、シンプルな調理を心がけてください」(飯塚さん・以下同)
どうしても甘みがほしい場合、飯塚さんは「ラカントS」を砂糖がわりに使う。
「植物由来の甘味料『ラカントS』は、血糖値を急激に変動させないためおすすめです。わが家でも子供が小さいうちはこれを使ってココナッツミルクプリンや大豆粉のスイーツを作っていました」
どうしても間食したくなったときは、ゆで卵やナッツがおすすめだ。
「ゆで卵はたんぱく質の補給にもなりますし、腹持ちもいい。ナッツはビタミン類が豊富でおすすめですが、高カロリーであることと、含まれる脂質が酸化していることも多いため、手のひらにのる程度にとどめておきましょう」
砂糖の摂りすぎをやめれば、身も心も軽くなるはずだ。
【プロフィール】
市原由美江さん/内科・糖尿病専門医。糖尿病をはじめとした生活習慣病にまつわる情報や、シュガージャンキーの怖さなどをメディアなどで伝えている。
飯塚浩さん/精神科医、メディカルストレスケア飯塚クリニック院長。うつ症状はじめ、依存症などの治療に携わる。著書に『小さな町の精神科の名医が教える メンタルを強くする食習慣』(アチーブメント出版)がある。
取材・文/廉屋友美乃 イラスト/川崎タカオ
※女性セブン2022年8月18・25日号