イベントの世話人
萩生田と同じく安倍派に所属し、今回の内閣改造で環境相として初入閣を果たした西村明宏・衆院議員。就任にあたり、「社会的課題を指摘されている旧統一教会に関しましては、しっかりと一線を画して、様々な疑念を持たれることのないように注意を払って適切に対応してまいりたいと思います」と話したが、かつての対応は違った。
2019年6月9日、仙台国際センターで「激動の二〇一九年 日本の行くべき道 安全保障フォーラム 宮城県大会」が開かれた。主催は統一教会の関連団体・アジアと日本の平和と安全を守る宮城県フォーラム。
この統一教会イベントで宮城県代表世話人を務めたのが西村だった。この時点で西村の議員事務所に質問書を送信したが、回答がなかったため電話取材を行なった。
電話口に出た西村の政策秘書は(教団との)“深い繋がり”を否定。勝共連合のロビー活動についてはこう言及した。
「(勝共連合は)議員会館には横並びで情報提供という形で案内を持って来ている。活発にやられている団体という認識」
当該大会と統一教会との関係については「もちろん。だってこの名前自体がそういう組織じゃないですか」とその認識があったことを明かした。だが、この時点でその問題性を認識した様子はなかった。
杉田水脈政務官も
総務大臣政務官に就任した杉田水脈・衆院議員は、数々の問題発言がありながら安倍派で守られ、今回の抜擢に至った。
『新潮45』2018年8月号に「『LGBT』支援の度が過ぎる」を寄稿し批判を受けた彼女はその翌年4月、国際勝共連合のダミー団体が主催する会で講演した。
杉田が熊本県で行なったのは「青少年を守る家庭の在り方」と題した講演。会場は県下の展示場・グランメッセ熊本、講演会を主催したのは「KPF社会教育委員会(一般社団法人熊本ピュアフォーラム)」なる団体。
熊本ピュアフォーラムは、国際勝共連合熊本県本部代表者が事務局長を務める同連合のダミー団体である。
杉田は講演後のパネルディスカッションにもパネラーとして自民党の地方議員らと出席しており、当日夜に開催された同団体による「杉田水脈・衆議院議員歓迎懇談会」でも主賓の扱いを受けた。