半世紀近く食べ続けているだけあって、加藤は納豆の食べ方にもこだわっている。
「右に100回、左に100回、計200回は混ぜる。しっかり粘りを出した方がおいしいんです。ご飯茶碗よりも大きい抹茶茶碗を使うと混ぜやすいですよ」(加藤・以下同)
こうしてしっかりと粘りが出た納豆にだしを入れ、その時々でさまざまなトッピングをし、変化を楽しむ。
「青菜でもきゅうりでも、たくあんでもいい。漬けものを細かく刻んで入れると、それがアクセントになって食感がグッとよくなります。梅干しやちりめんじゃこ、わかめを入れることもありますね。山いもでも芽昆布でも、そのときにあるいろんな食材を混ぜれば、それだけで栄養バランスのよい、おいしいメイン料理になります」
さらには「納豆みそ汁」もおすすめだとか。
「常備している冷凍納豆を使います。冷凍納豆をレンジで解凍するとふわふわになるので、それをみそ汁に入れるだけ。味にコクが出るうえ、一粒一粒がふっくらとしてとってもおいしいんです。納豆特有の臭みもなくなるので、苦手な人でも食べられると思います。納豆汁は江戸時代から食べられていたそうですよ」
※女性セブン2022年9月15日号