【くすみ&たるみ改善 経絡リンパマッサージ】
●くすみを改善
人差し指、中指、薬指であごの先から耳の下、小鼻の横からこめかみ、額の中心からこめかみまでをさする。強さは気持ちいいと感じる程度で。各1分繰り返す。
ストレスが強い場合は、右のマッサージと併せて胸の中心線と左右の乳首を結んだ線が交わるツボ「膻中」を押す。
疲れたときは、右のマッサージと併せて小鼻にあるツボ「迎香」を押す。
●たるみを改善
親指以外の4本の指をあご先に当て、耳の下へ向かってさする。次にあごからこめかみに向かってさする。最後に耳の下から鎖骨までさすり下ろす。各1分繰り返したら、あごから耳の下までのフェイスラインを4本の指でたたき上げる。左右各15秒。
・マッサージのときに「下関」を押す
頰骨のいちばん高い部分の下のくぼんでいる部分のツボ「下関」に人差し指と中指を当て、気持ちいいと感じる程度の力で押す。
前向きな考え方で何才でも元気で美しく
美と健康を手に入れるには、諦めや悲観的な考え方をやめて、前向きに生きることも大切だと渡辺さんは言う。
「50代になると、衰えや不調に見舞われたとき、“どうせ病気だから、どうせ年だから仕方がない”などと最初から諦めがちに。そうしたマイナスの考え方も老ける原因になります。人間には約37兆個もの細胞があるといわれ、たとえ病気と診断されても、すべての細胞がそうなるわけではありません。元気な細胞を増やす努力をすればいいのです」
そういった前向きな気持ちが体に反映されれば、おのずと見た目も美しくなるものだという。
「皮膚表面をさすれば、その部分の細胞は活性化します。つまり経絡リンパマッサージは、リンパを活性化し、細胞から元気にする方法なのです。毎日このケアを行い、細胞を活性化することで実年齢より若い体を保てます。健康になれば、体も美しく変わっていく……健康の最上級が美なのです」
日々のケアと心を前向きに、幸せな毎日を送ることが、体年齢を保つ秘訣なのだ。
【プロフィール】
渡辺佳子さん/銀座ナチュラルタイムグループ総院長。鍼、灸、按摩マッサージ指圧の教員資格を有し、各分野の教育者として指導にも当たる。『1分で美しくなる髪と肌の経絡リンパマッサージ』(大和書房)など著書多数。
取材・文/上村久留美 イラスト/尾代ゆう子
※女性セブン2022年10月27日号