「とある市の市長選への出馬を表明している方が〈家事育児代行の時給を1500円だと仮定して、専業主婦の仕事は1500×24時間×365日で年収1314万円に相当する〉という内容をTwitterに投稿して話題になっているのを見かけて、ひとつの意見を投げかける形で一連のツイートをしました。つまり、一般の方がただ愚痴っているところにいきなり噛みついたわけではありません。そして、子供がまだ小さいとか、介護が必要とかそうしたケースはまた別だとは思いますが、少なくともここでは、専業主婦という”主婦業”についての話をしているわけです。
私に対して〈愚痴を言うのは自由だろう〉との批判も寄せられましたが、そもそもこういう経緯だったことを理解してほしいです」(フィフィ、以下同)
フィフィが違和感を抱いたのは、あくまで“専業主婦の仕事をお金に換算して語ること”だという。
「専業主婦の仕事を時給換算すると、年収1300万円以上に相当する。なるほど、わかりました。でも普通の家事代行なら、せいぜい作業にかかるのは数時間ですよね。そもそも24時間で計算するのはおかしい。それに、外で働く旦那さんが雇い主ってこと? 家事に必要なものの経費の扱いはどうなっているの? 『主婦の大変さを理解してほしい』という気持ち自体を否定しませんが、そこで変にお金の話を持ち出したら、お金の話で反論されてしまう。せっかくの議論が不毛な方向に進んでいくだけです。
こんなツッコミどころ満載の論理を展開するのは、むしろ逆効果ではないでしょうか。時給換算して語ったところで無意味だし、非常にナンセンスですよ」
そのうえで、フィフィは続ける。
「自分のほうが苦労していると双方が訴えるのではなく、専業主婦側は外で働いてくれている人に感謝し、外で働いている側は専業主婦に感謝する。専業主婦に限らず、生活を維持するために全ての仕事をする人々がリスペクトされる社会であるべきです。
『主婦の大変さを理解してほしい』と主張する人は、主婦という立場が見下されているように感じているのでしょう。でも普通なら、家の中を守ってくれる人に対して家族は感謝してくれているはず。もしも自分に全く感謝してくれない人間のために主婦業をしているんだったら、それはもうそこから離れるなり、何なりして環境を変えたほうがいいと思います」
ツイートの反響の大きさには本人も驚き気味だ。
「私が少しツイートしただけで、これだけ反響があるとは、専業主婦についての話題は、パンドラの箱。私はパンドラの箱を開けてしまったのでしょう(笑)」
発言の真意がわかれば納得?