(C)「完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの」製作委員会

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子供から教わることもある

──今回はドラマの中に“壱子が常に気にしているもの”としてインスタが使われています。SNSは扱いが難しいことも多々ありますが、MEGUMIさんはどういうふうに向き合われていますか?

MEGUMI:DMで「ブス」「おまえ気持ち悪い」「死ね」「テレビに出るな」と言われることもあります。

──それはかなり来ますね……。

MEGUMI:ただそこで一度立ち返るんですね。「自分のことをよく知らない人が、こんなことを言っているんだよな。会ったこともない相手にこんなDMを送ってくるなんて、相当ヤバいヤツ!」そう思ったら大丈夫だと思える。

 でも受け止め方って、その日のコンディションによるんですよね。調子が良かったら流せるし、悪かったら、私みたいな強いタイプでも落ち込むことがあるし。だから常に立ち戻る。

──逆転の発想をすれば、DMを送ってくる人はMEGUMIさんの作品を観てくれている、ひとりのファンでもあるわけですよね。実は本を書いているせいか、私のところにもクレームが届くことがあります。

MEGUMI:貴重な時間を割いてくれているということですよね。そう思えば、私たちは切り返せるけれど、普通の人には辛いと思います。汚い言葉をビジュアルで確認してしまうと、余計に落ち込む。繰り返しになりますが、そんなときは立ち戻りましょう。「こいつ、ヤバいヤツなんだ!」と。

──ご自身だけではなくて、中学2年生のお子さんもSNSと向き合う時期ですよね。使用法を教える立場でもあると思うんですが、何か心がけていることはありますか?

MEGUMI:んー。……彼らは新型人間すぎるかもしれません。VTuberとか、Web3とか……。ああいうバーチャルな世界が、彼らにとってはメインコンテンツ。自分自身がそれを分からないので、善悪もわからないんですよね。「あんたやめなさい!」とか言ったとしても「なんで?」と言われてしまうと、もう口をつぐむことになってしまいます。彼らについていくしかないな、と思っています。

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