「セクハラになりかねない」という意識はあった(谷氏のツイッターアカウントより)

「セクハラになりかねない」という意識はあった(谷氏のツイッターアカウントより)

「冗談好きの女好きで、親しい女優相手だと悪ノリも多かったです。5年以上昔の話にはなりますが、『下着は何色?』と女優に聞いて、『あいつは上下とも白らしい』と繰り返しネタにしていました。ほかにも女優さんに対して“自分のあそこを何て呼ぶか”ツイッターで聞いたこともありました」

 過去には、このようなツイートもしている。

〈NHKのADの子が可愛い。そしてさっきから女豹のようなポーズで地に這いつくばって縫い物をし続けている。ホットパンツで。これは萌える〉(2010年2月9日)

〈(電車で)あまりの混雑に腕組みしていた左手に隣の人のおっぱいが! 神さまはちゃんと見てるんだ、ありがとう神さま! と思ってよく見てみたら、かなり残念な顔の女性のおっぱいだった〉(2010年11月27日)

 一方で、女性の生きづらさに強い関心も抱いていた。

「近年はフェミニズム的なテーマの舞台を手がけて、ジェンダーの専門家に監修を依頼したりしていました。また、演劇業界で働く女性たちが仕事と育児を両立できるように、環境を整えたりもしていました」(前出の演劇関係者)

 今年6月には、主宰劇団DULL-COLORED POPでハラスメント対策を実施することが発表された。発表では、谷氏の署名のもと、〈ハラスメント問題は関係者全員が「絶対に起こさない」という意識を持つだけでなく、「それでも気づかないうちに起こしてしまうかもしれない」という危機感を持ち、具体的な対策を行うことが必要だと考えました〉とつづられていた。

 大内さんの告発に対して、谷氏自身は〈彼女の文章は事実無根および悪意のある誇張に満ちており、受け入れられるものではありません〉と明確に否定している。〈全く聖人君子ではなく、非常に大きな問題を抱えた人物であると自覚しております〉としつつも、ある現場で自身がパワーハラスメントを受けた結果、2016年を境に言動を改めてきたと断言した。〈彼女と初めて仕事をしたのは2018年です。私が彼女に対し訴えにあるような行いをしたことはございません〉と指摘している。

 真っ向から食い違う両者の言い分。今後、法廷の場で事実が明らかにされるだろう。

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