──ライブを「ととのう」というのはサウナーの芹澤さんらしい表現ですね!
「そう! 最近サウナにハマってるんですよ。去年の冬ごろからなので、サウナ歴はちょうど1年くらいです。友達に連れていってもらったことがきっかけなんですけど、はじめて“ととのう”を感じた時は、幸福感に満ち溢れて『ああ……お父さん、お母さん。産んでくれてありがとう……』って一筋の涙が流れてきました(笑)。
これ、本当なんですよ! それからドはまりして、今では一人でもサウナを開拓しています。マイルールは、初めのサイクルはサウナ8~10分、水風呂45秒~1分、外気浴が20分。外気浴が好きなんです。2サイクル目から少し伸ばしていって、合計3サイクルくらい。足先まで全身ポンチョにくるまって外気浴をしていると、おくるみに包まれた赤ちゃんみたいな気持ちになって『ばぶばぶ』言ってます(笑)」
「10年」という区切りで
──10周年を迎えた『i☆Ris』ですが、今だから言えることはありますか?
「このメンバーでよかったなと思います。1人卒業してしまいましたが、オリジナルメンバーでここまで来られたのは本当にすごいと思う。(インターネットで)『i☆Ris』を検索をすると、サジェストに『不仲』と出てくるのも知ってます(笑)。それでも無理して仲良くなろうともしなかった。メンバーだけでご飯に行ったことは一度もない。でも、このメンバー、この距離感だからこそ10年という時間を作ることができたんだと思っています」
──10年間、第一線で活躍する「芹澤優」とは、どのようなアイドルなんでしょうか。
「アイドルユニットをやっていると、ファンはそれぞれ推しメンがいるわけですよ。ステージ上からもサイリウムの色でそれが判別できるんです。 『あなたはオレンジね』『ふーん、君は赤か』って。『で、私は青ですよ?』って内心は思ってます(笑)。思っているんですけど、でもユニットのライブはそれでいいんです。でも、私のライブに来ているときだけは当然ですけど私だけを見てほしい。私を一番にしてほしい。だから私もお客さんひとりひとりと目を合わせて、『好きになれ、好きになれ、好きになれ!』って想いを込めながらライブをしています。
10年もアイドルをしていると、ファンから見える私も“偶像”というより生身の人間になっていると思う。みんなの夢を壊したくないけど、嘘もつけない。そんな微妙なラインの上でアイドルをしている。だけど、いつまでもあなたの理想は追求したい。その思いは昔からすこしも変わっていない。だから『あなたのNo.1になりたい』というのがキャッチフレーズになったんです」