「レストラン大宮」の大宮勝雄シェフが調理

「レストラン大宮」の大宮勝雄シェフが調理

実際に調理・実食してみた

「レストラン大宮」の大宮勝雄シェフが入手困難な「北里八雲牛」「京大紅牛」と初対面。牛が摂ってきた餌や水を調べ上げて調理、実食に臨んだ。

●【北里大学】北里八雲牛・草熟北里八雲牛

ビーフストロガノフ(右)とサーロインステーキ

ビーフストロガノフ(右)とサーロインステーキ

・ビーフストロガノフ
 ヒレ肉を使用し、生クリームを加えてコクを出した。「短角牛なので脂が少なく、ストロガノフにすると赤身肉本来の旨みを感じます。肉自体は非常にやわらかい」(大宮シェフ。以下同)。

・サーロインステーキ
 仕上げにレモンやパセリを混ぜ合わせた「メートルドテルバター」を添えた。「バターがさっぱりした風味で、かみしめると肉の旨みが口いっぱいに広がります」。

●【京都大学】京大紅牛

タルタルステーキ(右上)、カルパッチョ(左上)、サーロインステーキ

タルタルステーキ(右上)、カルパッチョ(左上)、サーロインステーキ

・タルタルステーキ
 ヒレ肉を包丁で細かくたたいて、塩や胡椒などの調味料で味付けた。「黒毛和牛の脂の旨みが引き立ち、トーストにのせて食べると美味しい。白や軽めの赤ワインに合います」。

・カルパッチョ
 モモ肉を薄くスライスして、肉本来の味を引き出した。「黒毛和牛なのでモモ肉でも適度なサシがあり、脂の甘みと肉の旨みのバランスが絶妙にマッチしています」。

・サーロインステーキ
 グリルで余分な脂を落とし、香ばしく焼き上げた。「ほどよい霜降りでステーキに向いている肉です。黒毛和牛ならではの香りがあって、北里八雲牛とは違った美味しさです」。

【プロフィール】
大宮勝雄/1950年生まれ。18歳からフランス料理の修業を始め、1982年、東京・浅草の老舗洋食店「レストラン大宮」を開店。2007年には新丸の内ビルディングに2店舗目を出店し、人気を博している。

取材・文/戸田梨恵 撮影/杉原照夫

※週刊ポスト2023年2月10・17日号

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