「『モーニングショー』の視聴率は現在、時間帯トップですが、それを追う日本テレビがこの4月、朝の番組表を大幅にテコ入れ。8時までだった『ZIP!』が1時間のびて9時までになり、9時からは元NHKの武田真一アナが司会を務める新番組『DayDay.』がスタートしました。
これまで時間帯2位だった『スッキリ』は極楽とんぼの加藤浩次が司会で、『モーニングショー』の羽鳥さんとはタイプ的に“水と油”でしたが、ソフトな武田アナと羽鳥さんはキャラが被る。もともと若年層の視聴率では、『モーニングショー』は『スッキリ』の後塵を拝していたので、武田アナの登場でコアターゲットの中高年まで持っていかれることに強い危機感を覚えたのでしょう。
そうでなくても朝の情報番組は、新型コロナが落ち着いてきたことで、深刻なネタ枯れに襲われています。コロナ禍では在宅率が上がり、情報を求める人がテレビにかじりついたため、総じて視聴率が上がりましたが、そういった特需ももう終わり。視聴者が飛びつくニュースがないので、いつまで経ってもWBCの話題をやっているような状態です。
そんな状況では劇薬が必要で、テレ朝が切ったカードが、出演すると視聴率が伸びるといわれる“数字をもってる男”玉川氏の復帰だったということ。ただ、もう1回失言をすれば、もう2度とチャンスはなくなるわけで、玉川氏には“バランスに気を配りつつ、話題になるような発言をする”というアクロバティックなポジションが求められます」(キー局関係者)
水卜麻美アナの電撃結婚のニュースもあり、攻勢をかける日テレへの防波堤となるか。