「債権者が泣き寝入りになる」
なぜ黒川氏と大津党首で政治資金パーティーを計画したのか。主催は「つばさの党」になっていた。
「実際に選挙を戦うには、お金がないので、大津さんと一緒に政治資金パーティーを開くことにしたんです。もともと、N党は寄付を集めないという党の方針がありました。だから、支持者の人たちからの借金にしているんです。5%の年利をつけての借金ですから、このゼロ金利の中では、ほとんどジャンク債のようなものです。
政治家女子48党は諸派党構想といって、国政政党の下に、いろんな党派が参加するという形になっている。これは立花氏自身が言い出したものです。だから、政治資金パーティーは(政治家女子48党の主催ではなく)つばさの党の主催で寄付を集めることしたのです。
それは、最初、立花氏も納得づくでした。だから立花氏のパーティー批判は、私たちを辞めさせるためのあとづけの理由なんです。そんな行き当たりばったりと、パワハラ、嘘。そんなことばかりです。もう、そんな人間をこのままにしておくことがいいのかということになっています」
黒川氏は3月31日の記者会見で、「私はここに並んでいる人たちに国政政党を任せるべきじゃないと思うし、このような状態であれば、私はこの党に解散して欲しいと強く思います」と語った。その真意はなにか。
「立花氏は責任をとると辞任したのに、院政を敷こうとして、それに従わなかったために、大津さんにパワハラモラハラを行ない、嘘をつく。『約束を破ります』というようなことを平気で言う。そんな嘘つきに国政政党を任せられないです。
そして、(会見に同席していた参院議員の)斉藤健一郎氏と浜田聡氏は、立花氏の言いなり。11億円の借金について逃げるのか、責任をとるのかどっちだと聞いたら、斉藤氏は立花氏に任せると。浜田氏も回答を保留にして逃げるようでした。なので、その3人には任せられない、という発言になったんです。
3月27日の(黒川氏、立花氏、大津党首の)会談で、立花氏は、もし、資金ショートが起こったら、その時に自分に権限が戻ってこなかったら、斉藤と浜田を辞めさせて、そうすると、政党助成金も入らなくなるぞと、脅したんですよ。やつは、それをしようとしていました。
計画倒産ですよ。それで破綻したら、借金を返済できない。申し訳ないですが、立花債というジャンク債だと思います。政党助成金は借金返済にはあててはならないという規定があります。だから、出資者(債権者)は政党助成金を差し押さえはできない。泣き寝入りになる。前代未聞ですよ、こんなこと。悪質ですよ」
黒川氏は一歩も退かない構えだ。
※NEWSポストセブンでは、立花氏と大津党首にもインタビューした内容を別稿で紹介しています。