大谷はつねっても起きない
2018年の渡米時、大谷は管理栄養士や調理師から指導を受け、オムレツやガーリックシュリンプなどのレシピをマスターした。
「自宅のキッチンで自炊もしています、最近は、現地の管理栄養士からアドバイスを受けていて、総合的な栄養摂取のみならず、試合前後に何を補給した方がいいかまで管理してもらっているそうです」(前出・スポーツライター)
メジャーリーグでは、シーズン中は基本的にクラブハウスで3食すべて提供される。ビュッフェスタイルで、卵やソーセージ、肉類にサラダ、パン、ライス、フルーツ、ヨーグルトといった乳製品など20種類ほどのメニューが揃っている。冒頭の試合前には、大谷は目玉焼きを2つ食べていたという。味付けは塩だ。
「大谷選手の食事はオフとシーズン中で変わります。シーズン中でも、移動に時差が伴うため試合開始時間がホームかビジターかで変わってくる。そういった計算の上に、摂取するものを決めています。クラブハウスの食事で補えない際には、デリバリーを頼むこともある」(前出・スポーツライター)
バンズの炭水化物に、肉とチーズのたんぱく質と、新鮮な野菜──ハンバーガーは大事な栄養補給だったのだろう。
管理された食事とともに大谷の活躍を支えているのはベッドルームでの過ごし方だ。「オフには1日10時間寝る」「昼寝は2時間」「つねっても起きない」と言われるほど、睡眠の量と質が充実している。
大谷は、寝具メーカーの『西川』と2017年から「睡眠コンディショニングサポート契約」を結んでいる。体形や筋肉量を測定したうえで、最適な寝具を提供してもらっており、渡米後は帰国のタイミングで1年に1回測定をして、枕やマットレスの調整を行っているという。
「枕は『エンジェルフロート』というウレタンの柔らかい素材を使用し、ベストな高さになるよう調節しています。横向きになったときにもしっかりと頭を支えられるように中央と左右の高さに差があります。肩幅が非常にしっかりしているので、一般のかたよりもその差はだいぶ大きいです」(『西川』広報担当)