2017年のWBCでは正捕手として大活躍(時事通信フォト)

2017年のWBCでは正捕手として大活躍。キューバ戦での同点タイムリー(時事通信フォト)

守備やリードの面で期待されてきたが…

 2013年ドラフト1位の小林は高橋由伸監督時代の2016年から3年連続で100試合以上に出場。2017年のWBCでは正捕手を務めるなど球界を代表するキャッチャーになるかと思われた。しかし、2017年にドラフト3位で巨人入りした大城の台頭で近年は出番が減っている。打撃力が課題とされる小林はこの日も3打数ノーヒットに終わり、シーズン初安打はお預けとなった。

 今季、小林の先発出場は2試合目。初スタメンの4月14日の中日戦では新外国人のビーディとコンビを組んでフル出場したが、大量9失点で敗れていた。2度目のスタメンとなった5月4日のヤクルト戦は丸佳浩のサヨナラホームランで勝ったものの、小林はマスクを被った7回までに6点を失った。

「小林の価値は守備やリードにある。だから、原辰徳監督は前回の阪神戦で大量失点を喫した山崎伊織の女房役として起用したのでしょう。山崎は6回2失点と結果を残しましたが、7回には若手の直江大輔、大江竜聖が打たれて4点を失い、同点になった。

 もちろんキャッチャーだけの責任ではありませんが、スタメンの試合で守り勝つことが小林に求められている役割。しかも、塩見泰隆や村上宗隆という最も警戒しなければならない打者にホームランを許してしまい、4点差を追いつかれた。内容が良くなく、ベテランに求められる役割を果たせていない。これでは、小林のスタメンはますます減っていくでしょう」

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