「最近はCT画像をコンピュータ処理し、肺胞がどれくらい破壊されているかを見える化できるようになりました。また気管支の炎症についても3D画像で、どの場所がどの程度障害されているのかモニター画面に表示できるようになっています。今のところ、COPDは説明が難しい病気ですが、これらの画像を使用することにより、患者さん自身で肺の状態と進行度合いを理解してもらうことが可能になっています」(木田理事長)
COPD患者は新型コロナに感染しやすく、重症化しやすい。他にも肺炎や肺がん、心疾患を併発しやすく、これらによる死亡率も高い。
〈COPDの治療戦略については次号にて〉
取材・構成/岩城レイ子
※週刊ポスト2023年5月19日号