「もともとYOSHIKIさん2005年頃に制作した曲で、2015年12月1日に横浜アリーナで行われたX JAPANのライブでも披露されました。落ち着いた曲調のバラードで、YOSHIKIさんのピアノソロに合わせて、ボーカルのToshlさん(57才)が透き通った高音を響かせた。ライブ会場で涙を流したファンもいて、当時からCD化を望む声が大きい曲でした」(音楽関係者)
X JAPANは幼なじみのYOSHIKIとToshlが結成したバンドで、1989年にメジャーデビューすると瞬く間に大ブレークを果たした。しかし人気絶頂だった1997年にToshlが洗脳騒動で脱退すると、YOSHIKIは「代わりのボーカルがいない」との理由で解散を選択。その後、Toshlが復帰した10年後の2007年に再結成して活動を続けたが、2018年以降は表立った活動を行っていない。理由は特殊な契約形態にある。
「X JAPANは、メンバーが個々にYOSHIKIさんが統括する音楽出版社と契約する、異例の形をとっています。活動を続けるなかで、ギャランティーの未払いなどのトラブルが頻発していました。YOSHIKIさんとメンバーとの間で何度も話し合いが行われたのですが、改善されず。“このままだと歌えない”として、Toshlさんは2017年を最後に契約を更新していません。2018年以降バンド活動がないのは、契約上の理由からです」(前出・音楽関係者)
その状況は、いまも変わっていないという。バンドとしてライブもレコーディングもできない状況にある。では、新曲のリリースはどうなるのか。
「実は『Angel』は2014年頃にロサンゼルスのスタジオで、レコーディングを済ませているんです。YOSHIKIさんのリクエストにメンバーが応え、意見を出し合って完成させました。当時の音源をリリースするか、もしくはアレンジを加えて発表する可能性はあります」(前出・音楽関係者)
一方で、ファンが望まない“残念なケース”を予想する関係者もいる。
ニューリリースを発表した記者会見で、YOSHIKIは自身のピアノによる『Angel』のショートバージョンを披露した。その際にボーカルを務めたのは、Toshlではなくフィリピン出身の女性シンガー・Beverly(28才)だった。