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健康に良いと考えて選んだはずが…(写真/PIXTA)

トクホを飲んで不健康になる

 人工甘味料に全身を蝕まれないために、まず身につけるべきはどんなものに入っているかを見極める力だ。ところが、消費者庁が2022年3月に「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」を策定し、以前のように「人工甘味料不使用」とパッケージに記載することが禁止された。そのため、商品を一目見るだけでは判断できないのだ。

「いわゆるダイエット食品や加工食品に、砂糖の代わりとして人工甘味料が使用されていることが多い。『カロリーオフ』『糖質オフ』などと書かれている食品はだいたい、人工甘味料が使われていると考えてください」(大西さん)

 垣田さんが続ける。

「トクホ(特定保健用食品)や機能性表示食品など、健康を謳う商品にも使用されています。トクホには一見、体によさそうなイメージがありますが、人工甘味料の使用を禁止や制限しているわけではありませんので、安心安全ではありません」

 スーパーで買い物をするときはパッケージに着目したい。大西さんは特に注意すべきものについてこう話す。

「WHOが5月に勧告したガイドラインではアセスルファムK、アスパルテーム、サッカリンなど8種類の使用を控えるようにしています」

 裏を返せばほかの「甘味」を選ぶことを心がければいい。

「果物のような自然な甘味を楽しみましょう。また、人工甘味料を含む超加工食品や糖分の多い食品を制限する健康的な食事パターンを順守するべきです」(大西さん)

 食は健康の基本。自分への“甘さ”を減らし、本当の健康食を実現しよう。

※女性セブン2023年8月3日号

WHOが制限勧告

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人工甘味料は、実はあらゆるものに入っている

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