MC・東野幸治の安心感
──でも、文田さんは一貫してリラックスしているように映りました。
文田:M-1はいつも緊張してましたけど、SECONDは緊張しませんでしたね。ファイナルステージはやっぱりMCが東野(幸治)さんだったことも大きいと同業者の人たちは言っていました。僕らは普段、東京で活動しているので東野さんが賞レースのMCをやるのは初めてぐらいに思っていたんです。でも大阪の賞レースでは、何度かやっていたそうなんです。それで東野さんがMCのときは、芸人たちがすごくやりやすかったと。だから、THE SECONDもやりやすい雰囲気を作ってくれるだろうという安心感はあったようです。
根建:めっちゃ安心感あったよな。何を言っても拾ってくれるだろうし、何をしても怒られないだろうなと。
──1回戦が終わったとき、根建さんと東野さんが絡んで、ケツの叩き合いをしていましたよね。あれは何だったのですか?
根建:今思い返しても、何であんなことになったのかわからないんですけど……。
文田:そもそも時間がけっこう余っていたんですよね。それで東野さんが根建のケツを叩いて、返しのワードを待ってたんだと思います。ただ、出てこなかったら、叩き返してこいよみたいなことだったんじゃないですか。
根建:そうでしょうね。場を繋ぐために何かやってくれみたいな合図だったんでしょうけど、気の利いたワードが出てこなくて。苦し紛れに叩き返しただけなんです。
──M-1の場では、絶対にないノリでしたよね。
文田:THE SECONDはあれでいいんでしょうね。
根建:芸人にケツを叩き返されても怒らないMCであること。それが賞レース成功の秘ケツなんでしょうね。
文田:ぜんぜん、うまくねえからな。
【後編に続く】